2026.1.12
SLF 畑中 裕子さん
都城市のSLFで働く畑中裕子さん。通常業務に加え、3週間に一度はブライダルの現場にも立ち、人生の節目を支える仕事に携わっています。また、都城のお肉をテーマにした「ミート(肉)ツーリズム」の企画・運営にも関わり、地域の魅力を“体験”として届ける役割も担っています。関西から足を運ぶ参加者もいるなど、都城の価値を県外へ広げる仕事にやりがいを感じながら、日々人と向き合っています。

日常と非日常、ふたつの現場を行き来する仕事
畑中さんの仕事は、ひとつの枠に収まりません。SLFでの業務を軸にしながら、3週間に一度はSLFでのレストランウエディングの仕事にも携わっています。結婚式という特別な一日は、準備も本番も緊張感の連続。それでも「人生の大切な瞬間に立ち会える仕事は、やっぱり特別です」と話します。
一方で、普段の業務では、地域や人と向き合う時間が中心。日常の積み重ねの中で信頼関係を築き、ひとつひとつの仕事を丁寧に進めていきます。
非日常のブライダルと、日常の地域の仕事。その両方を経験しているからこそ、「目の前の人にちゃんと向き合うこと」の大切さを、より強く感じるようになったといいます。
忙しさの種類は違っても、共通しているのは“人の想いを形にする”こと。
「どちらの現場でも、“やってよかった”と思ってもらえるように心がけています」
その姿勢が、畑中さんの仕事の軸になっています。

都城のお肉を“体験”に変える、ミートツーリズム
畑中さんが関わる仕事の中でも、特に特徴的なのが「ミート(肉)ツーリズム」。畜産王国・都城のお肉を切り口に、食・生産背景・人をつなぐ体験型の企画です。
参加者は地元だけでなく、関西など県外から訪れる人も増えています。「都城のお肉が目当てで来てくれるのは、本当に嬉しい」と畑中さん。
ただ食べるだけではなく、生産者の話を聞いたり、地域の空気を感じたりすることで、都城という土地そのものを知ってもらう。それがこのツーリズムの大きな目的です。
企画や準備は決して簡単ではありませんが、「参加者の表情が変わる瞬間を見ると、全部報われます」と話します。
「美味しい」をきっかけに、人が動き、地域に興味を持ってもらえる。
ミートツーリズムは、畑中さんにとって“地域の魅力を伝える実感”を得られる大切な仕事のひとつです。

都城の魅力を、人の記憶に残る形で
畑中さんがこの仕事を続けるうえで、大きな支えになっているのが、お客さんから届く「手紙」だといいます。
イベントやツーリズム、ブライダルを終えたあとに届く感謝の言葉。「あの時間が忘れられません」「また都城に来ます」。そんな一通一通が、次の仕事へ向かうエネルギーになっています。
「忙しいときほど、ふと読み返すと力をもらえるんです」と、畑中さんは静かに話します。
一方で、コロナ禍はこれまでで一番しんどい時期だったとも振り返ります。「イベントやブライダルの中止で人が集まること自体が難しくなり、”この仕事は続けられるのだろうか”と不安を感じる日も少なくありませんでした。それでも、落ち着いたあとに届いた手紙やメッセージが、”やっていてよかった”と思わせてくれた」と話します。
「人と直接会えること、体験を共有できることは、やっぱり特別なんだと気づきました」
だからこそ今は、一つひとつの現場をより大切に、心を込めて向き合っています。
畑中さんにとって仕事とは、地域を伝える手段であり、人と想いをつなぐ時間。その積み重ねが、都城の魅力を人の記憶に残していきます。